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腹筋意識法 - 日ごろの意識が腹を締める

「腹筋意識法」って・・・?

「日常行動の中で腹筋を使うべきところや使えるところは、きちんと使い負荷を集中させてあげましょう」。それが、腹筋意識法。

当たり前じゃないかって感じですが、、、

カラダを動かすとき、自然と楽をしようという意識が働きます。無意識に負荷を分散させたり、反動を使ったり・・・。
惰性でカラダを動かすのではなく、使える(使うべき)筋肉は、しっかり使う。
これをマスターすれば普段通り生活するだけでボディーバランスが維持・向上するのです。

「腹筋意識法」は、日常行動の中で行うため、本格的な筋トレに比べ地味であります。おそらくトレーニングという意識は働かないでしょう。

コツコツ積み重ねることに、このトレーニングの意義があります。
スポーツジムでトレーニングに励むことももちろん有益です。
でも、まずは日常生活でできる健康法やシェイプアップ法がたくさんあることを知って欲しいのです。
3日坊主で終わらせない。それが、日常生活を活用した「腹筋意識法」なのです。

それでは、腹筋意識法を実践してみましょう。

物をひろうとき

下に転がっている物をひろうとき、1.座ってひろう、2.立ったままひろう。どちらかだと思います。足で蹴り上げてひろう人もいるかもしれませんがこの場合は、想定外とします。

座ってひろう場合に主に使われる筋肉(写真1)は、「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」という太ももの前面部分です。

この場合、脚の曲げ伸ばし運動であるため、座る過程においてはスクワットに近い動作を行うことになります。そのため、腹筋はほとんど使われません。
お行儀はよいですが、座ったときに休憩時間を与えてしまい筋肉運動としての側面から考えると効果は薄いと言えるでしょう。

では、立ったままひろう場合はどうでしょう。(写真2)

この場合は、腰を曲げる動作が加わることになり、腹筋に収縮運動が発生します。
さらにこの場合、脚を曲げることで大腿四頭筋にも負荷が加わります。しかも写真を見てのとおり休む暇を与えません。腹筋と脚の筋肉運動を同時に行うことができる魅力的な日常行動なのです。

注意してもらいたいのは、腹筋に力が加わっていることを意識することです。
カラダは特定箇所に負荷をかけることに消極的です。なんとか全身の筋肉を総動員し、エネルギー消費や疲れの拡大を阻止しようとするのです。

そのため、まずは筋肉が使われているか、確認してみてください。この場合は、腹筋ですね。
腹筋に力が入ってなかったら、力が入るポジションにカラダをずらしたり、意識的に力を加えてみる。これがカラダに染み込めば無意識のうちに力が入るようになるでしょう。
写真は、物をひろう場合に腹筋に力が入る筆者のベストポジションです。ご参考にまでに。

落ちた物、落ちている物をひろうとういう行動。動作を変えれば使われる筋肉も変わる。
この視点と筋肉への意識がカラダに変化をもたらす、はじめの一歩と言えるでしょう。

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だらーんといすに座っているとき

写真3を見てみましょう。

この場合、(1)の方向に力が働いている時は、腹筋も弛緩しています。
しかし、(2)の方向に力が働いている場合は、腹筋に力が加わります。

この姿勢の場合、多くの方が(1)の方向に力が加わっている(抜けている)のではないでしょうか。
そこを(2)の方向に力が加わるように意識してみて下さい。

コツは、後ろから背中をひっぱられているようなイメージで。触ると下っ腹から腹筋上部にかけて固くなっているのが確認できると思います。
最初は意識する必要がありますが、カラダに染み込めばこの姿勢を取るときに自然と力が入るようになるでしょう。

この方法は、どうしてもだらーんといすに座る癖のある人に対して、唯一カラダへのメリットを与える鍛錬法です。
「お前姿勢悪いなー」なんて言われたら、「腹筋鍛えてんだよ」とでもクールに言っておきましょう。

しかし、くれぐれも姿勢がよい人は真似しないで下さい^^;

ドアを開けるとき

意識している人は少ないと思いますが、ドアは、「腕の力」、もしくは「腕の力+体重移動」で開けているのではないでしょうか。

ドアを開けるときは、腹筋で押すようにして開けてみてください。(写真4)

コツとしては、腕の曲げ伸ばしは行わず、腕をロックすることにあります。


写真では分かりにくいですが、ノブを回したらその体勢のまま押して前進します。
こうすることで、腹筋にも負荷がかかり腹筋運動としては効果的なのです。腹筋で押すイメージ。これが重要です。

ただし、ガラスや鉄など重量のあるドア、バネの強度が高いドアなどの場合にのみ有効であり、ベニヤ板やバネのゆるいドアでは効果はありません。効きそうなドアを見つけた場合に実践してみてください。

今回は腹筋を意識することを考えましたが、要はいかに筋肉を使うかということなのです。

例えば、

「エレベーター遅いな~。いや3階だから階段で上ろう。脚の筋肉を鍛えられるじゃないか!」

「あっ、となりの自転車が倒れた。ほおっておくか・・・いや立てれば筋肉使うじゃないか!」

「(電車の中で)座席目掛けてダッシュ!いや待てよ、立っていればいろんな筋肉使うじゃないか!」

「うわっ、大量のコピー用紙が届いた・・・台車はどこだ。いや、時間があるから一つずつ持って行こう。二の腕効くじゃないか!」

こんな感じいいのです。

筋肉を使う。エネルギーを使う。カラダを動かす。
これが目指すカラダへの近道、そして健康への第一歩なのです。

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