ペットボトルでトレーニング
トレーニングを始めるとき、道具から入ることは気持ちを高める上で有効だ。
使いやすさ、安全性、重さの調節ができる点などにおいても有効であることは紛れもない事実。
でも、一定の時間、一定の刺激を筋肉に与えることができれば、それはトレーニングであることもまた事実なのだ。
もし、あなたが
「筋肉を鍛えて健康的なカラダづくりをしたい」
「シェイプアップして理想の体型を手に入れたい」
このようなことを目的としているなら、なにも難しく考える必要はありません。(マッチョを目指している人は別)
「道具がないからトレーニングなんてできない」 なんて思うことなかれ。
筋肉に刺激を与えることができれば、地球上に存在するあらゆるものがトレーニング道具に変身する。
トレーニングに限らず、あるモノを本来の目的ではなく、別の目的で使ったことがある人は多いのではないでしょうか。それと同じです。
机がなければミカン箱を机に使うように・・・
ということで、筋肉を鍛える専用の器具がなければ、周りのモノを変身させてみる。
「一定の時間、一定の刺激を筋肉に与える」ことができるもの。
この前提を満たすモノをチラッと探してみよう。
具体的には、どんなモノだ?
(1)持ち運びが可能なモノか(固定してあるものは却下。伸びるモノはOK)
(2)持ってみて適度に重いと感じるモノか(工夫次第で重くなるものか)
(3)握ることができるモノか
(4)振り回しても壊れないモノか
そんなモノが見つかったら、いざ実践。
周りを見渡すと、900ml と 2リットル、2種類のペットボトルが転がっていました。
今回はペットボトルでトレーニングしてみましょう。
「ペットボトルでトレーニング」は、肉体改造やダイエットを始めた人の多くが一度は試したことのあるトレーニングかも知れません。復習の意味を込めて実践してみましょう。
まずは2本のペットボトルにたっぷり水を入れる。
900mlを持ってみるが、軽すぎるので却下。
2リットルはどうだろう。少々デカイが握ることができるし、筋肉を使っている実感もある。
よし、2リットルで実践だ。
(1)背筋を伸ばし、手のひら側を前へ向けたかたちでペットボトルを握る
(2)ひじを動かさずゆっくりとひじを曲げていく
(3)曲げきったところで1秒間静止
(4)反動を使わず力を使いながらゆっくりと元の位置に下ろす
<回数>
左右各々20回×3セット
<トレーニングフロー>
20回動作を繰り返す→1分間休憩する→20回動作を繰り返す→1分間休憩する→20回動作を繰り返す→終了
同じペットボトルが2本あれば、両手に持って交互に行ってみましょう。
<注意点>
・ ひじを動かしてはならない
・ ゆっくり持ち上げて、ゆっくり下ろす
(1)背筋を伸ばし、手のひら側を手前に向けたかたちでペットボトルを握る。
(2)ゆっくりと腕を開き、引き上げていく。
(3)肩の高さまできたこところで1秒間静止
(4)反動を使わず力を使いながらゆっくりと元の位置に下ろす
<回数>
左右各々20回×3セット
<トレーニングフロー>
20回動作を繰り返す→1分間休憩する→20回動作を繰り返す→1分間休憩する→20回動作を繰り返す→終了
同じペットボトルが2本あれば、左右同時に行ってみましょう。羽ばたくような感じで。
<注意点>
・ ひじは伸ばしたまま上げる(ひじが曲がってしまうようだったらペットボトルから水を抜き、曲がらない重さに調節する)
・ カラダを前後左右に揺らさない
・ ゆっくり持ち上げて、ゆっくり下ろす
こんな感じで、ペットボトルに水を入れれば道具に早変わり。テレビを見ながらだってできる。
重い腰を上げられないなんて悩む必要はありません。
ちょっと立ち上げって、ピッとカラダを動かしてみましょう。
椅子だって座るためだけのモノではないのですから。