筋肉と基礎代謝の関係
まさる君、基礎代謝とは何か知っているかな？
うううん〜、時々テレビなどで聞くんですけど、いざ何かと聞かれると分かりません。
「基礎代謝」とは、何もしていなくても消費されるエネルギーのことを言うんじゃよ。つまり、寝ていても、ボ〜っとしていても、勝手に消費してくれるエネルギーのことなんじゃが、実はこの基礎代謝、１日に消費されるエネルギー量（カロリー）の６０％〜７０％を占めておるんじゃ。２０〜３０代の男性の場合、だいたい１日に１５００キロカロリー程度と言われておる。 （自分の基礎代謝の目安を知るには、基礎代謝自動計算ツール で測定できます。）
ええーー、何もしなくて１日のエネルギー消費量の６０％〜７０％ですか。じゃあ、あとの３０％〜４０％は日常の行動や運動などで消費されると言うことなんですね？
ふむ、ほぼ当たりじゃ。
残りの３０％〜４０％の内、
２０％〜３０％が「活動誘発性体熱産生」と言われる。
これは、「身体活動代謝」とも言われ、まさる君が言ったように日常行動で消費されるエネルギーじゃな。
あとの１０％〜２０％が「食事誘発体熱産生」と言われる。
これは、食事をして消化、吸収する時に発生するエネルギーなんじゃ。
消化・吸収時に相当なエネルギーを発生する人もいるかも知れないな。
まあ、この辺りは少々難しくなるからトレーニングを行う上で大切な「基礎代謝」に集中するとよいな。
「基礎代謝」・・・何もしなくても消費されるエネルギー
「活動誘発性体熱産生」・・・日常行動で消費されるエネルギー
「食事誘発体熱産生」・・・消化、吸収する時に発生するエネルギー
それで、基礎代謝と筋肉にはどういった関連があるんですか？？
それは、基礎代謝の内、約４０％が筋肉で消費されているんじゃ。つまり、全体で考えると、１日のエネルギー消費量の２４％〜２８％が筋肉で消費されていることが分かる。
何を言いたいかというと、筋肉は鍛えることができる。そこで筋トレで筋肉量を増やすせばどうなるか？
１日のエネルギー消費量が上がる？
その通りじゃ！筋肉を鍛え、筋肉量を増やすことで基礎代謝がアップする。そして、筋肉が基礎代謝で消費するエネルギー源の多くが脂肪なんじゃよ。
結果的にどうなるかと言えば、もう分かるの。
筋肉が多くなった分、脂肪の燃える量もそれに比例して多くなるということじゃ。
つまり、太りにくいカラダになると言うことじゃな。
なぜ、筋肉かと言えば基礎代謝の内、残り約６０％は自分ではどうにもならんところが多いんじゃよ。
消化器、循環器、脳、泌尿器、等々。これらは勝手に動くんじゃからどうにもならん。
そこで、筋肉の登場！
筋肉は自らの意思で鍛えることができるもんね。
まとめると、
筋トレで筋肉量を増やす。
↓
基礎代謝がアップし、１日のエネルギー消費量が底上げされる。
↓
脂肪が基礎代謝アップ前に比べ、より多く使われ燃焼される。
↓
太りにくいカラダに変身！
筋肉量を増やせば、基礎代謝が増え、勝手に脂肪を燃やしてくれる。筋肉は、とても優れもんじゃな。
すべてがそうではないが、いくら食べても太らなかったり、太りにくかったりする人がいるが、これは基礎代謝が非常に高いことが原因の一つだと言っていい。
太りやすい人は、まずは筋肉量を疑ってみよう。うまく鍛えればナイスなスタイルと太りにくいカラダが同時に手に入るのじゃ。
ただ、女性の場合は男性に比べ筋肉が大きくなりにくい。
そのため、女性が脂肪燃焼も期待してカラダづくりを行う場合は、有酸素運動と組み合わせてトレーニングするとよいな。
まあ、筋肉量と筋肉の付きやすさの違いであって、男性も脂肪燃焼、太りにくいカラダ、その先のたくましい肉体を手に入れたい場合は、筋トレと有酸素運動をうまく絡めてトレーニングしていくことが必要じゃよ。
また、一般的に２０代半ばをピークに基礎代謝は落ちていく。歳を重ねると脂肪が付きやすくなるのは、この事が原因の一つじゃな。
だから、筋トレやスポーツで筋肉量を維持・向上させることは太りにくいカラダづくり、脂肪の蓄積がもたらす生活習慣病の予防など健康生活を送る上でもとっても大切なんじゃよ。
このように基礎代謝との関係をみても、筋トレをし、筋肉を鍛えることでカラダにとって様々な効果があることがお分かりいただけたでしょう。
筋トレや有酸素運動を行うことで、太りにくいカラダが実現でき、そして男性はたくましく、女性はナイスなプロポーションへと近づくことができる。
そしてその先に健康生活が待っておる。継続は健康なりじゃ！
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まとめ
- 「基礎代謝」とは、何もしなくても勝手に消費されるエネルギーである
- １日のエネルギー消費量の６０％〜７０％が基礎代謝で消費される
- 基礎代謝の内、約４０％が筋肉で消費されている
- 基礎代謝のアップは、太りにくいカラダづくりに大きく貢献する
